水虫(足白癬)について2013/6/18
白癬とは、皮膚糸状菌(白癬菌)が皮膚(主に角層)に寄生して生じます。ほぼ全身のびらん面以外の皮膚に寄生しますが、今回は足に寄生した足白癬、いわゆる「水虫」についてお話しします。
◆足白癬のタイプ
- 趾間型 : 最も多いタイプで、足の指の間の皮が剥けたり、白くふやけたりします。
- 小水疱型 : 土踏まずなどに小さな水ぶくれが多発して、皮が剥けます。
- 角質増殖型 : かかとや足底に好発して、がさがさしたり、皮膚が厚くなったりします。亀裂ができることもあります。
◆足白癬の検査
角質の一部をピンセットで摘まんだり、メスの刃で角質の表面を擦ったりして採取した角質を溶かし、顕微鏡で実際にその中に白癬菌がいるか調べます。そのことで足白癬と似た病気を鑑別します。
◆足白癬の治療
主に外用薬です。内服薬を使用することもあります。
◆足白癬の治療の必要性
- 治療しないと同居人に感染させるリスクがあります。
- 治療しないと他の部位への感染の拡大するリスクがあります。
- 治療しないと白癬菌の感染部位にびらんが生じるとそこに痛みが出たり、細菌がそこから侵入して蜂窩織炎になったりします。
- 特に糖尿病の方は、難治性潰瘍、蜂窩織炎、リンパ管炎や壊死性筋膜炎などの重大な病気になるリスクがあります。