水虫(足白癬)の予防について2013/6/19
◆感染の仕方
- 白癬菌保有者の足などの感染部位から白癬菌の含まれる角質が剥がれ落ちます。
- それを健常者が踏みます。
- 付着した菌が健常者の足の角質に侵入し生着することで感染が成立します。
◆感染の予防をするには?
- 菌保有者の同居人がいる場合には治療をする。
- 菌保有者の同居人とバスマットやトイレのスリッパなど、裸足で接触するものは共有しない。
- 菌保有者の同居人がいる場合には、皮膚の欠片が落ちていると思われるマットなどの洗濯、また床などの掃除をこまめにする。
◆白癬菌が付着してしまったと思ったら?
- 白癬菌が付着してから生着するまではおよそ1日かかるので、その間に石鹸を用いて優しく洗浄する、タオルで拭くなどでリスクを減らせます。
(ただし足に小さな傷などがある場合はもっと早く生着するので注意)
(洗浄も強く擦りすぎると逆に傷を付けてしまうため、注意)
- 裸足で一時間過ごすことで感染のリスクを減らせます。(白癬菌は高温・多湿を好むため)
水虫(足白癬)について2013/6/18
白癬とは、皮膚糸状菌(白癬菌)が皮膚(主に角層)に寄生して生じます。ほぼ全身のびらん面以外の皮膚に寄生しますが、今回は足に寄生した足白癬、いわゆる「水虫」についてお話しします。
◆足白癬のタイプ
- 趾間型 : 最も多いタイプで、足の指の間の皮が剥けたり、白くふやけたりします。
- 小水疱型 : 土踏まずなどに小さな水ぶくれが多発して、皮が剥けます。
- 角質増殖型 : かかとや足底に好発して、がさがさしたり、皮膚が厚くなったりします。亀裂ができることもあります。
◆足白癬の検査
角質の一部をピンセットで摘まんだり、メスの刃で角質の表面を擦ったりして採取した角質を溶かし、顕微鏡で実際にその中に白癬菌がいるか調べます。そのことで足白癬と似た病気を鑑別します。
◆足白癬の治療
主に外用薬です。内服薬を使用することもあります。
◆足白癬の治療の必要性
- 治療しないと同居人に感染させるリスクがあります。
- 治療しないと他の部位への感染の拡大するリスクがあります。
- 治療しないと白癬菌の感染部位にびらんが生じるとそこに痛みが出たり、細菌がそこから侵入して蜂窩織炎になったりします。
- 特に糖尿病の方は、難治性潰瘍、蜂窩織炎、リンパ管炎や壊死性筋膜炎などの重大な病気になるリスクがあります。