コラム

「花粉症」対策~治療法とセルフケア~2015/2/13

花粉症とは

花粉症は、スギなどの花粉が抗原(アレルギーの原因物質)となって起こるアレルギー疾患の一種です。厚生労働省の調査によると、わが国のスギ花粉症の患者数は人口の約16%に上ると推定され、この20年間急増しています。

花粉症が急増した背景には、戦後の積極的な植林による花粉飛散数の増加と、空気汚染などの生活環境の悪化があると考えられています。

 


 

【対策と治療】

花粉症にならないためには、生活環境などの改善が急務ですが、すでに花粉症にかかっている方に対しては、QOL(クオリティ オブ ライフ)を高めて、シーズン中、少しでも快適に過ごせるように対策を立てる必要があります。

毎年激しい症状に悩まされている方でも、早い時期から適切な治療を受け、シーズン中も花粉を遠ざける工夫をすれば、症状をかなり抑えられることがわかっています。

これをご覧になる皆さんには、花粉症の治療法やセルフケアなどに関する正しい知識を身につけ、つらい花粉症シーズンを乗り切っていただければと思っています。

 

花粉症の治療は他の鼻や眼のアレルギーの治療と基本的には同じですが、ある時期に急激に花粉にさらされるため、急性の強い症状への配慮も必要となります。治療法を大きく分けると、以下のように症状を軽減する対症療法と根本的に治す根治療法の二つがあります。

【対症療法】

内服薬による全身療法

点眼、点鼻薬などによる局所療法

鼻粘膜への手術療法

 

【根治療法】

原因抗原(花粉など)の除去と回避

減感作療法(抗原特異的免疫療法)

 


 

花粉症のセルフケア

・出掛ける前の準備

マスク:花粉症用のマスクでは花粉流入が約1/6に減少

めがね:花粉症用のめがねでは花粉流入が1/4程度に減少

コート:けばけばした花粉のつきやすいものを着ることは避ける。

※また花粉情報に注意し、花粉の飛散が多いときには無駄な外出は避ける。

 

・帰宅時、家での過ごし方

コートや屋外で身につけた衣類を居室に入れない。

すぐに顔を洗い、手洗い・うがいをする。

花粉の飛散が多いときには窓の開け閉めに注意する。

 

・生活習慣

ストレス、睡眠不足、飲みすぎなど、鼻粘膜の状態を悪化させる因子を抑える。

軽い運動などは花粉防御をしたうえでは推奨される。

全く症状をなくすことは不可能ではあるが、少しでも症状を軽くすることに注力する。

 


 

厚生労働省のHPには上記の内容以外にもいろいろな情報が掲載されています。

他にも「花粉症の治療にはどのくらいお金がかかりますか」というQ&Aもありますよ。

ご興味があれば以下からご覧になって下さい。

厚生労働省ホームページ

 

(作成:健康運動指導士 渡邉和人)

※渡邉先生が行ういきいき運動教室は、毎週金曜日午後14:00から開催しております。

お問い合わせはクリニックの電話03-3209-3333までお願いいたします。

 


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