手足口病2013/7/24
現在、流行中の手足口病についてです
◆どんな病気なのか?
- コクサッキーA16型やエンテロウィルス71型などのウィルスが感染して発症する病気です。
- 6か月から5歳ごろによく発症する病気です。
- 夏(特に7月)に多い病気です。
- 主に口からウィルスが入ることで感染します(経口感染)ときに飛沫感染、接触感染もあります。
- 感染してから2~5日の潜伏期を経て発症します。
◆どんな症状が出るのか?
- 熱が出るのは半分ぐらいで、風邪のような症状が先行することもあります。
- 口の中に小さな水ぶくれや粘膜の剥がれたびらん・潰瘍などができます。
- てのひらや足の裏などの手足に小さな水ぶくれが主にできます。膝やおしり、肘や下肢に赤いぶつぶつができることもあります。
- ごくまれに無菌性髄膜炎や脳炎など重篤になることもありますが、大部分の方は全身状態は比較的良好です。
◆どんな治療をするのか?
- 一般的に予後は良好で数日~1週間程度で治癒するので、治療は必要のないことが多いです。
- 対症療法として、発熱に解熱剤、口内炎に対してうがい薬を処方することがあります。
- 口の中の皮疹が痛くて食べることができない、水を飲むことができない場合には、輸液をすることがあります。
◆生活で注意することは?
- 水分をこまめによく摂取してください。
- 症状がなくなっても、2~4週は糞便中にウィルスが排泄されていますので、手洗い、うがいをしっかりして、予防と感染拡大を防止してください。
- 高熱、頭痛、嘔吐が続く場合は無菌性髄膜炎や脳炎など重篤になっている可能性もあります。すぐに医療機関に受診してください。
- 発熱がなく、全身状態が良好なら登校は可能です。口の中の皮疹が重症の時は飛沫感染で他人にうつす可能性があるため、他人との接触は控えましょう。